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まず消毒などをしていただいてから、いよいよ針刺しです。緊張が最高潮に達する瞬間です。あまりに太い針を見てしまうとなおさらでしょう。 ですが緊張する必要はありません。これまた管理人の経験で恐縮ですが、遊園地の絶叫マシンなどよりもはるかに恐くありません (比較のしかたがいいかげんだ)。多少はチクッとするのが一般的ですが、 グサッとまではしないと思います。また、看護師さんの腕(というよりもむしろ天性の勘というお話も聞いたことがあります)によっては全く痛くないこともあるくらいです。無事に針刺しが終わればその後は痛むことはないはずですが、もし痛みが続いたり、あるいはしびれたりするようなことなどがあれば看護師さんにすぐに言いましょう。
採血しているほうの手を「にぎったり開いたり」することをお願いされる場合がよくあります。これをすると血の流れがよくなるからです。 通称「にぎにぎ」(グリッパーあるいはハンドグリッパー)と呼ばれるにぎにぎするためのものを渡される場合もあります。 赤色あるいは青色の細長い棒状で採血装置のメーカー(B社やH社が多いようです)のロゴが入っているものが一般的ですが、 星形やハート型のキュートなものもあり、思わず持って帰りたくなります。(持って帰れません。)
これ以外には特にすることはありませんが、成分献血の場合は40分〜1時間前後かかりますので、雑誌・テレビ・ ビデオ・DVDなどのサービスを用意している献血会場も多いです。また、マイビデオ をお持ち込みになっている常連さんもいらっしゃったりするそうです。 以前は看護師さんがお手すきでしたら世間話・献血話などにもおつきあいしていただけることも多かったのですが、最近はあまりかまってくれないことが一般的です。
200mL献血・400mL献血の場合には台ばかりの上に採血バッグを置いて、台ばかりで重さを量りながら採血する方法もありますが、 200mL献血・400mL献血ではたいていの場合、成分献血の場合は必ず採血装置が使用されています。 血漿・血小板といった成分を分離する成分献血の場合には採血装置は不可欠なものです。採血装置は何種類かあり、それぞれ特徴があります。 成分献血の場合、性別・身長・体重・血小板数などを考慮して可能な限りの範囲で適当な機械を選んでくださっているそうです。 また、荒々しく献血をされる方々の中には採血装置にもこだわりをお持ちの方も 少なくなくないようで、「この採血装置で献血したい」と希望をされる方もいらっしゃるそうです。 (私も新製品があれば試してみたいです。)
献血される方の安全性や、血液製剤の安全性の向上のための改良がなされて日々進化しているそうですので、採血装置のことを勉強(?)すると知識の幅も広がって、 より献血に対する理解も深まると思います。興味のある方は看護師さんにお尋ねなさるなどなさってみてはいかがでしょうか? 相手にされない可能性もありますが。
200mL献血・400mL献血の場合には3〜10分程度で、成分献血の場合は40〜1時間程度で採血が終了します。(なお、途中で採血量を増量して「今、何かしました?」 と聞くと、ケロッとして「足りないから増やしました」なんてこともあります。道義的に勝手に増量というのはいかがなものかと思いますが。) 針を抜くときに多少痛い場合もありますが刺すときよりは痛くない場合がほとんどです。止血バンドなどで止血の処理をしていただきます。 何分くらいはこのままにしておいてくださいね、といった指示もあるでしょうから、それに従いましょう。 成分献血の場合は採血後にも血圧・脈拍の測定があることがほとんどです。
無事にすべてが滞りなく終わると、休憩スペースに戻って十分に水分をとって休憩するように言われますので、 遠慮することなくジュースなどで水分を補給しましょう。血液の55%を占める血漿のさらにその90%、つまり血液の半分は水分です。 献血した分くらいはジュースなどをいただいても何も悪いことはありません(と思います)。献血後はその分、水分が不足するのですから・・・。
しばらくすると受付さんが止血バンドなどを外しにきてくださいます。また、献血手帳 を返していただきます。献血会場によっては処遇品(しょぐうひん)をいただけるところも多いです。 処遇品とはわかりやすく言えば「記念品」「景品」「おみやげ」といったところでしょうか。ただ、血液センターとしてはあまり「景品」といった表現は使ってほしくないそうです。
この「処遇品」ですが、献血会場によって異なる場合も多く、また、地域ごとにオリジナルグッズがあることも少なくありません。 中には趣味がいいとは言えないものもありますが、個性的なものも多いです。管理人は新潟県赤十字血液センターの「ブラッド君」がなかなかかわいくて好きです。
また、継続的な献血の動機とするためでしょうか、ポイントカードを発行して回数などに応じて毎回の処遇品とは別にポイントに応じて処遇品をいただけるところもあるようです。処遇品やポイントカードのポイントは献血の種類や、 献血をした曜日や時間帯などに差を付けている場合がほとんどのようです。このあたりのシステムは血液センターごとに決めているもの、献血ルームが決めているものなどさまざまです。 豪勢に(?)処遇品を配るところもあれば、ふんだんにエサ、もとい食べ物をばらまくところもありますし、 「うちはモノでは釣らない」という方針のところもあり、さまざまです。
献血してみると「案外なんてことなかった」「全然怖くないっしょ」と思われた方も多いかもしれません。 それじゃあ「来週も献血したいなあ」と思ってもそうは問屋が卸しません。 残念ながらといいましょうか、いえ、献血される方の安全も考えて、ということで「前回の献血からの間隔」と「1年間に献血できる量または回数」 について基準があります。前回の献血からの間隔・1年間に献血できる量または回数をご覧ください。
成分献血については待ち時間を少なくするために、また、効率的に献血を受け付けるために予約を受け付けている献血会場もあります。 次回の献血の予定が決まっている場合にはその場で予約をしていくのもよいかもしれません。 ほとんどの場合、予約を受け付けている献血会場であれば後日に電話などで予約をすることも可能なようです。
献血された方へのサービスとして血液検査をしてくださいます。結果は後日郵便でお知らせしていただけるようになっています。詳しくは血液検査が無料なんです!をご覧ください。なお、エイズウイルス(HIV)などの感染の有無は後日通知される結果の項目には含まれていません。エイズウイルス(HIV)などの検査目的の献血は絶対になさらないでください。(エイズウイルスの検査は保健所で無料・匿名で受けることができます。)
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