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骨髄バンクについて

骨髄バンクをご存じですか? 骨髄バンクといっても、骨を削って蓄えている場所ではありません。血液センターは血液製剤を蓄えていますが・・・。 では何を蓄えているかというと白血球の血液型(HLA型)の情報です。HLA型は数万種類以上あると言われていて、 白血病・再生不良性貧血・先天性免疫不全症などの治療で骨髄移植をする際にはこのHLA型が適合していなければなりません。骨髄移植は患者さま (移植を受けられる方)の骨髄液(血液を製造するところ)をドナー(提供される方)のものに入れ替えてしまうというものなのです。 つまり移植が成功すれば患者さまは治るわけなのです。

HLA型は兄弟姉妹が4人いれば確率的には1人は適合すると言われていますが、少子化で兄弟姉妹以外に頼らざるを得ない場合が多いです。ですが、 兄弟姉妹ではなく他人となると適合する確率はグンと低くなってしまいます。 そこで骨髄移植の際のドナーになっていただける方はあらかじめ骨髄バンクにそのHLA型の情報を登録していただいて、 必要になった場合に提供をしていただくというわけです。ちなみに現在の登録者数は約13万人(2000年4月現在)だそうです。

登録自体は血液検査などだけでさほど難しくもないものですが、骨髄移植の際に全身麻酔をかける関係もあって、 ドナーの親族の方の同意も登録の際の条件になっています。絶対に安全であると言い切れないところが「ドナーになってもいいよ!」 という気持ちを躊躇させている部分もあるでしょうし、また、提供に当たっては数日間の入院も必要になるといったドナーにとっての負担もあります。 が、ひょっとしたらあなたの登録が現在移植を望んでいらっしゃる患者さまを助けることになるかもしれません。 もし可能でしたら登録なさってください。

新潟県にお住まいの渡辺さんから教えていただきました

  • 骨髄バンク事業の主体は(財)骨髄移植推進財団という団体です。電話番号:(0120)445-445・(03)3355-5041 http://www.jmdp.or.jp/
  • 日本赤十字社の骨髄データセンターに骨髄のHLA型検査と検査データの保存が委託されています。
  • 骨髄移植手術の際には大量の輸血(血小板など)が必要になりますので、 骨髄のドナーにはいろいろな事情でなれないけど・・・という方はぜひとも成分献血にご協力くださいね。

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