約1世紀ほど続いたウォンチュク王朝の絶対君主制ですが、2008年7月に成文化憲法が発布されブータンは立憲君主制に移行しました。
初代国王ウゲン・ウォンチュクが即位したのは1907年。第3代国王ジグミ・ドルジ・ウォンチュクが政治システムを確立し、国内の様々な改革を行うと同時に国際社会への参加を実現しました。
第4代国王は16歳で即位し、自国の伝統文化と自然環境を大切にしながら急ぎすぎない改革を目指しました。第4代国王が提唱したとされるGNH(グロス・ナショナル・ハピネス国民総幸福)なる概念は世界から注目されています。
2001年より憲法草案と民主化への準備が、第4代国王の発案というユニークな形ではじめられていました。が、2006年末、突然、4代国王から5代新国王への譲位が行われ、現国王は第5代ジグミ・ケサル・ナムゲル・ウォンチュク。国民は2人の国王をドゥック・ギャルポ・シッパ(第4代ブータン国王)とドゥック・ギャルポ・ガッパ(第5代ブータン国王)と呼び分けています。
貨幣単位は Nu.(ニュルタム)です。
1ニュルタム=1インドルピーの固定相場で、Nu.1(1ニュルタム)は約1.9円です(2009年5月現在)。2006年から新札が順次作られていて、 現在、Nu.1は貨幣と紙幣とが、また、Nu.10・Nu.20・Nu.100・Nu.500は新旧の紙幣が入り乱れて使用されています。 インド通貨は貨幣・紙幣ともに等価で使用可能です(ただし500インドルピー札はブータン国内では使用できません)。
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