金券アラカルト(旅行券・航空券・航空会社株主優待券)

旅行券

いわば旅行会社の商品券です。旅行会社でのお支払い全般(ただし保険やトラベラーズチェックを除く)に使えるものが多いようです。金券ショップ自身が仕入れに使うことも多いので 金券ショップでは非売品になっている場合も多く、品薄でしたが、最近では金券ショップ対策か、「JRの回数券類は買えない」「JRの乗車券は宿泊の手配と同時でないと買えない」などの制限を付けている旅行券や旅行会社もあるため、金券ショップの店頭で見かける頻度も高くなった気がします。有名な旅行会社かどうか、JRの回数券を買えるかどうか、その他JR乗車券類を買えるか、航空券を買えるかどうかなどによって金券ショップの価格が変わります。お釣りには「全額現金で」「1,000円以上は旅行券・未満は現金で」「出さない」など、旅行会社によって異なります。以下のようなおもな旅行会社の旅行券の場合、買取94-98.5%、販売98-99.5%(東京・大阪での相場)です。

旅行会社によってはクレジットカード会社発行のギフトカードなどが使えますので、これを代用するという方法もありますが、いずれにしても金券ショップで買うことによる金銭的なメリットは小さいです。旅行会社ではポイント還元率の高いクレジットカードを利用するのが現実的でしょう。

JTB旅行券 (ナイストリップ)

1,000円券、5,000円券、10,000円券があります。裏面の「JTB旅行券」の文字にアンダーライン(下線)が引かれているものがいわゆる「新券」で、JRの回数券類の購入には使えないものです。そのため、買い取り価格が下がることが一般的です。1,000円以上のお釣りは旅行券で、1,000円未満のお釣りは現金です。旧券は買取96-98.5%、販売99-99.5%、新券は買取94-97%、販売98-99.5%(東京・大阪での相場)です。

日本旅行旅行券 (ギフト旅行券)

近畿日本ツーリスト旅行券 (ツーリスト旅行券)

JR東日本旅行券 (びゅう旅行券)

航空券

「札幌－東京 ○○○○○円より！」などと金券ショップに書かれていますが、この「より」がくせ者です。時期・時間帯・変更の自由さ・マイルが貯まるかなどで値段が大きく異なります。特に変更の自由さについてはよく確認しておきましょう。また、金券ショップや券の種類によっては 申し込んでから受け取りまでに日数を要する場合もあります。最近では航空会社による締め付けの強化のせいか、格安航空券を売れなくなった金券ショップがこれまで旅行会社でおもに扱われていた「航空券+ホテル」を商材とすることも増えてきているようです。

株主優待券・株主優待割引運賃の航空券

株主優待券とは航空会社株主を対象に配布される割引券です。この割引は年末年始・盆休みなどの繁忙期も適用でき、また、 便の変更も同じ航空会社であれば可能、当日でも予約・発券が可能なため、ビジネスマンにも人気ですが、その分値段も高いです。株主優待券そのものを売る金券ショップ、株主優待券を利用して発券した株主優待割引運賃の航空券を売る金券ショップの2通りがあります。有効期限や割引が異なる株主優待券が臨時で発行されることもありますので券面の表示は要確認です。なお、株主優待券の有効期限内に発券された航空券は航空券の有効期限内は有効です。また、払い戻しの際には株主優待券自体は戻りませんが、代わりの同等の効力のある代替券が発行されることが一般的です。

JAL(日本航空) - 「1枚で50%引き」でした。
ANA(全日本空輸) - 「1枚で50%引き」です。(参考: 株主優待のご案内)　マイレージは75%積算です。
AIR DO(北海道国際航空) - 「1枚なら25%引き・2枚なら50%引き」です。(参考: 株主優待) 　金券ショップではほとんど見かけませんがインターネットのオークションではときどき見かけます。AIR DO 就航路線ならANAよりもお得かと思います。マイレージは普通運賃と同じ扱いです。
スカイネットアジア航空やスターフライヤーの航空券も金券ショップの店頭にあることがあります。

特定便割引運賃

航空会社変更不可・便変更も不可で、マイレージ積算が75%ならこの航空券の可能性が高いです。搭乗日7日前/3日前/1日前までの購入・発券と変更不可を条件としている航空会社正規の割引運賃で、JALは「特便割引」、ANAは「特割」という名称です。航空会社が公示している金額よりも数百円程度安いことが一般的で、金券ショップが提携している旅行会社からキックバックを受けているか、あるいは、金券ショップが買い取った旅行券などの金券類で航空券を仕入れることで利益を確保しているものと推測されます。設定のない路線や、設定のない時期もあります。

4回回数券の売り切り

4回回数券は回数券の航空券券面に記載されている記名人しか使えませんので、必然的に「売り切り」になります。金券ショップでは航空会社が公示している金額よりも安く販売されています。おそらく特定便割引運賃とおなじ方法で金券ショップは利益を得ていると思われます。便変更は自由ですが、航空会社の変更を不可とすることで、より安く売っている金券ショップもあるようです。マイレージは100%積算です。なお、以前は金券ショップの定番商材の1つだった6回回数券・8回回数券の貸し出し・売り切りはJAL・ANAが設定を取りやめています。

ホテル1泊付き往復限定・団体割引運賃

航空会社変更不可・便変更も不可で、「8日前まで申し込み」といった制限がついている場合はこの可能性があります。旅行会社が扱っている「ホテル+航空券」のいわゆるフリープランで、航空券は「個人包括旅行運賃(IIT)」が適用されていることが多いです。この場合、マイレージは50%積算です。ホテルを放棄しても、普通に航空会社で航空券を買う場合に比べて安い場合もあり、金券ショップの商材ともなりつつあるようです。

その他

「購入したけど手数料が高いから金券ショップで売ってしまえ」と金券ショップに持ち込まれたもの、あるいは金券ショップが適当な搭乗者の名前で発券されたものを仕入れて売っていることもあります。ただし、他人名義の航空券は利用できないことになっているのですので要注意です。金券ショップによっては「まあずいぶん同じヤツが同じ区間の航空券を買っているなあ、おい」とツッコミを入れたくなるような品揃えのところもあるようです。

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