おもに2002年から2006年の間の情報です。ブータンの世の中もかなりの勢いで変わっているので最新の情報ではありません。
生活全般
- 首都ティンプーなら贅沢を言わなければ一通りのものは手に入ります。以下、特記なき場合はティンプーの場合です。
- ブータン国内で作られているものは安いですが、電化製品やインド以外からの輸入品は高いことが多いです。(電化製品はインド製でも高いです。)
- 以前はインドから陸路、タイからは空路で輸入されていましたが、2003年ごろからタイからカルカッタまで海路で、 そこから陸路で輸入というルートも一般的になったようで、タイなどからの輸入品が以前に増して目立つようになり、また、安くなりました。
- ブータンの通貨単位Nu.(ニュルタムまたはヌルタム)はインドRs.(ルピー)と1:1の固定相場です。1ドル=Nu.44くらい、Nu.1=2.6円(2006年3月現在)くらいです。
衣
- 民族衣装の着用義務はブータン国籍を持つ人だけが対象です。ただし日本人はブータン人に似ているので警察官に呼び止められる可能性もあります。 (過去に何例も事例があります。) よってパスポートやIDカードなど、日本人であることを明らかにできるものを持っておく必要があります。
- 民族衣装以外の服や靴その他一般的に必要なものも首都ティンプーなどなら容易に入手が可能です。
- トレッキング行くから「ゴアテックス」がイイ(・∀・)!などの贅沢な希望はブータン国内ではかなえられそうもありません。日本などで調達しておきましょう。
- ティンプーにはドライクリーニング店もありました。服が小さくなって戻ってきたことはありませんが、「もうドライクリーニングはやってない」とも言われたことがあります。 どうなったのでしょうか?
食
- インド米はNu.15/kgくらいからあります。赤米や日本米に近いとされるパロ米(パロで作られているお米)はNu.25/kgくらいです。また、タイ米も入手可能です。
- パンも入手可能です。ティンプーにはパン屋が数軒あります。
- インスタントラーメン(袋入り)はNu.10がほとんどです。インド製やネパール製が主です。日本製ではありませんが日清のものもあります。 また、ごく限られた店ではカップラーメンも入手可能です。
- パスタはティンプーのごく限られた店でのみ入手可能です。500gでNu.75くらいです。
- 野菜は豊富ですが、日本とちがって季節感があります。何でも年中手に入るわけではありません。地方では品数が限られていることが多いです。 また、果物も季節の果物が入手可能です。
- 肉はNu.70〜100/kgくらいです。牛肉・豚肉・鶏肉はたいてい入手可能です。ヤクが手にはいることもあります。 ただし2002年から開始された"Holly Month"には1か月ほど肉屋は休業させられます。よってこの期間には肉屋さんでは入手できません。 ブータン人は殺生を好みませんが「インド人やネパール人が殺生したものだからいいんだ」「これは Holly Month 前に殺したものだから問題ない」などと平気で言います。 近所に住んでいるブータン人によると「肉屋は3か月営業したら1か月休まないといけない、あと、それとは別にブータンのカレンダーで毎月8,10,15,30日は肉屋は休み。」 とのことでした。
- 魚もあまりメジャーではありませんが鯉のような魚と干し魚が入手可能です。
- しょうゆ以外の日本の調味料、みそやみりんなどは入手できません。また、しょうゆも高く、ティンプーのごく限られた店でのみ入手可能です。 Nu.240/リットルで売られているのをみましたがこれよりも高い店も珍しくありません。
- マヨネーズやソースもあまり見かけませんが、マヨネーズは輸入食品を多く扱っている店で瓶入りのものを買うことができます。
- 塩・こしょう・ケチャップは入手可能です。
- 水道水は「飲める」とブータン人は言いますがおすすめしません。ブータン製のミネラルウオーターがNu.12-15/リットルで入手可能です。
- ジュースはコカコーラ・ファンタオレンジ・ペプシ・ミリンダなどが入手可能です。500mLペットボトルでNu.20、1.5リットルペットボトルでNu.45が普通です。 缶ジュースは350mLでNu.30もします。その他、ブータン製の果汁飲料も入手可能です。
- ビールはインド製・ブータン製の瓶が1本(650mL)でNu.30前後で入手です。シンガポール製の缶ビール「タイガー」1缶(350mL)はNu.35です。 デューティーフリーショップでは「ハイネケン」(330mL)24缶も売られています。
- その他、ジン、ウイスキーなども入手可能です。
住
- ティンプーはかなりの住宅難です。仕事探しも難しいですが「仕事を探すのよりも難しい」とも言われています。
- 電気はいちおう230VでプラグのタイプはB3タイプです。単純な変換プラグはNu.10で、たこ足機能もあるマルチプラグはNu.70前後で入手可能です。 日本などのA(2ピン)タイプと形状が合うものも売っています。変換プラグはブータンで買った方が安上がりです。
- 電圧は安定していませんのでスタビライザー(電圧安定器)は必須です。インド製のスタビライザーはNu.1,000前後で入手可能です。 また、スタビライザー機能付きの変圧器は500W用でNu.2,500くらいから入手可能です。持ち歩きに適したコンパクトな変圧器はブータンでは見かけません。
- 電化製品はかなり高いです。日本並みのものもあります。2002年2月現在、ティンプーでは冷蔵庫(165リットル・1ドア)はNu.12,000、 テレビ(21型・日本のメーカー)はNu.15,000、ビデオ(録再可能・日本のメーカー)はNu.8,000、洗濯機(全自動)はNu.15,000もします。
- 電話は回線がなかなか確保できない地域もあるようです。引っ越しをする際には電話の確保が可能かを先に確認するほうがいいでしょう。
- 電話のモジュラージャックの形状は日本と同じRJ-11ですが、コネクターが付いていない(線のまま)ことがあります。その場合は手持ちのRJ-11用のケーブルを半分に切って、 自分で付けても大丈夫でしょう。ただし、作業中に電話がかかってくると48Vで感電します。
- 極性(電話線を流れる電流の電極)が反転していることも、また、にわか雨&雷もよくありますので、パソコンをつなぐ場合にはモデムセイバーがあったほうがよいです。 パソコンを使わないときには線を抜いておくことをおすすめします。