コンピュータ
- パソコンショップ
首都ティンプーやプンツォリンにはパソコンショップが数軒あります。基本的な周辺機器もおおむね入手可能ですが日本と比べると値段は高いです。 輸送のリスクもありますが日本で購入したほうが選択の幅も広がり安く買えることも多いです。プリンターはヒューレットパッカート(HP)のものが強いようですが、 エプソン(EPSON)のプリンタも見かけます。キヤノン(CANON)のプリンタは売られているのは見たことがありません。 その他の地方としにもパソコンショップができはじめていますが、品揃えはまだまだです。
消耗品ではCD-RやCD-RWも入手可能ですが日本のほうがやや安いようです。以前はCD-Rが1枚Nu.100(240円)もしましたが、最近ではかなり安くなりました。 MOは入手できません。リムーバブルメディアではZipが一般的のようです。 インクカートリッジはヒューレットパッカート、エプソン、キヤノンともに見かけますが、ブータンでポピュラーなヒューレットパッカート以外は品揃えが あまりよくありません。特にエプソンは海外向けモデルと日本向けモデルではインクカートリッジが別の可能性が高いです。 いずれにしても日本でプリンタを買ってブータンに送るつもりであればインクも合わせて買って送るべ きでしょう。
- 日本仕様のパソコンなどをブータン(やその他海外で)使用する場合の注意事項
まず一般に注意するべき点はほとんどのメーカーの場合、「保証が無効になることが多いこと」(何が起こっても自己責任であること)、電源関係では「電圧」 「電圧の安定具合」「プラグのタイプ」、通信(ダイヤルアップ接続)関係では「電気極性」「モジュラーのタイプ」です。
ブータンの場合、電圧は230Vですが不安定なことが多いです。よって電圧安定器(スタビライザー)は必須です。 ノートパソコン付属のACアダプタは240Vまで対応していることが一般的ですのでノートパソコンを使うだけなら変圧器は特に必要ありません。 ただしACアダプタ付属の電源コードは100Vまでにしか対応していないとされている場合がほとんどですので気になる方は240Vまで対応できるものを別途用意しましょう。 (自分は平気で使っていましたが、問題はありませんでした。)
一般にブータンのプラグのタイプはインド仕様の3ピン(ラウンドピン)タイプですが、スタビライザーの出力側のプラグの形状は異なる場合もありますので要注意です。 コンピュータ関係ではイギリス仕様の3ピン・フラットピンであることも多いです。日本仕様とほぼ形状(ただし電圧は異なります)のタイ仕様?を見かけることもあります。
日本仕様のプリンタやその他の周辺機器は100Vにしか対応していない場合もあります。その場合は変圧器が必要です。100Vがベストであることは言うまでもありませんが、 110Vでも日本製のきちんとした変圧器であればきっとプリンタは(短時間であれば)問題なく動いてくれるでしょう。ただし、これによって発生した不具合はもちろん自己責任です。
モデムを電話回線に接続するときには、モデムセーバーをぜひお使いください。極性が逆になっていることも多々ありますし、雨期には雷の影響を突然受けることもあります。 モジュラージャックの形状は日本と同じもので、つまり日本のモデムを接続することは物理的には可能で、実際、動作も問題ありませんでした。 (ただし、その国で認定をとっていないモデムを接続することについて法的に問題となる国もありますので留意する必要はあります。)
インターネット事情
- インターネットサービスプロバイダ
ブータンテレコムの中の一組織、Druknet のみです。ダイヤルアップ接続の最高速度は33.6kbpsでしたが、2003年5月から最高速度が56kbpsとなったようです。 ブータン国内の電話回線のあるところからなら全国共通の電話番号100番または101番でどこからでもアクセスできるのは便利です。 (アクセスポイント電話番号101番を使用した場合のみ最高速度が56kbps。100番の場合は最高速度が33.6kbps。) 電話料金(ダイヤルアップ接続料金を含む)は全国どこからでも4分Nu.1.5です。 (普通の市内通話3分Nu.1.5よりもさらに安いです。) 接続料金プラン(Druknet では Package と言っています)はいくつかあります。当初は「後払い」が基本でしたが、 踏み倒す客が多かったせいか、2002年6月にほとんどのパッケージが「前払い」となり、2007年3月に電話料金と一体化されました。
申し込み方法は簡単でブータンテレコムで申込書を記入するだけです。設定方法はだまっていると教えてもらえませんが、パソコンを持っていくと日本語版のWindowsでもサクサクと設定をしてもらえます。 ただ、知らないと不便なので覚えておきましょう。それほど特殊な設定ではありません。
- アクセスポイント電話番号: 100 または 101
- Proxyの設定・DNSサーバーの設定: 不要
- 受信メールサーバー: pop3.druknet.bt
- 送信メールサーバー: smtp.druknet.bt
- メールのチェックはウェブ(http://mail1.druknet.bt/)からも可能です。
- インターネットカフェ
首都ティンプーにはインターネットカフェが数軒あります。また地方都市にもインターネットカフェがいくつかあります。 日本語環境でのメールのチェックはできないところがほとんどです。Nu.1/分からNu.3/分が相場のようです。 一部の高級ホテルにもビジネスセンターと称する、インターネットに接続できるコンピュータが設置された殺風景なスペースがあります。
Druknetの料金
- 最新の料金は Druknet のウェブサイトでご確認ください。
- 2008年3月現在、ダイヤルアップ接続は無料(市内通話料金に含まれる)です。
- 2007年3月・2008年2月改定のDruknetの料金 2007年3月にはダイヤルアップ接続料金が電話料金に含む形式に変更され、2008年2月にはダイヤルアップ接続料金の実質値下げと専用線の値下げが行われました。
- 2005年7月改定のDruknetの料金 さらに若干の値下げが行われました。
- 2004年8月改定のDruknetの料金 若干の値下げと有効期限の短縮が行われました。
- 2002年6月改定のDruknetの料金 大半のパッケージをプリペイド制に変更されました。
- 1999年6月現在のDruknetの料金 Druknetサービス開始時の料金です。