道路の概要
ブータンには鉄道はなく、旅客用に使われている空港は1つしかありません。つまり国内の航空路線もありません。(あり得ません。) したがって国内の交通はおもに道路=自動車です。バス、タクシー、自家用車などが生活の足で、国外へ出るには飛行機か自家用車が一般的です。 リキシャやスリーウィラー(ベビータクシー=三輪自動車)は存在しません。仮にあったとしてもこの国の地理的条件には適合しないでしょう。 ここではそんなブータンの道路の概要をまとめました。
- 道路の総延長は3,750kmほどとされています。
- ガサを除く県庁(Dzongkhag Administration)所在地には全て自動車道路が通じています。
- おもな道路は次の通りです。なお、国道1号線をティンプー-プンツォリンとする資料とタシガン-シムトカとする資料がありますが、
統一された番号体系はないとの話もあります。「国道○号線」とは言わずに、終点と起点(例えば「ティンプー-プンツォリンハイウェイ」)、
あるいは区間(「ウォンディ-トンサハイウェイ」)で呼ぶことが多いようです。
- ティンプー-プンツォリン
- チュゾム-パロ
- ティンプー(シムトカ)-タシガン
- ロベサ-プナカ、
- タシガン-サンドロップジョンカ
- ウォンディフォダン-チラン(ダンフ)-サルパン-ゲレフ
- トンサ-ゲレフ
- これらの道路はだいたい舗装されていますが、崖崩れの多い場所では舗装をあきらめている気配もあります。
- おもな区間距離は以下の通りです。
- ティンプー-プンツォリン(172km: ホテルリバービュー前-プンツォリンゲート)
- ティンプー-チュゾム(31km)
- チュゾム-ボンデ(18km)
- チュゾム-パロ空港(20km)
- チュゾム-パロ市街(24km: -パロ市街地入口の広場前)
- ボンデ-ハ(62km)
- チュゾム-ハ(79km)
- ティンプー-シムトカ(5km: -タシガンハイウェイ分岐)
- シムトカ-バベサ(56km)
- シムトカ-ウォンディフォダン(65km)
- ウォンディフォダン-トンサ(129km)
- トンサ-ジャカール(ブムタン)(68km)
- ジャカール-モンガル(196km)
- モンガル-ルンツェ(77km)
- モンガル-タシガン(100km)
- タシガン-タシヤンツェ(52km: -チョルテンコラ)
- タシガン-サンドロップジョンカ(180km)
- 移動時間を計算するときには時速30kmで計算するとよいでしょう。
ナンバープレート
- BHUTAN * (BHT *): ロイヤルファミリー。* には1〜3桁の数字が入る。現在2から200弱くらいまであるようだ。国王陛下の車には数字は付かない「BHUTAN」がナンバー。
- もう1台の「BHUTAN」ナンバー: ジェケンポ(宗教界のトップ)も数字が付かない「BHUTAN」ナンバーだが、国王陛下と車をシェアしているわけではない。 国王陛下のランドクルーザーは紺、ジェケンポのはワインレッド?(のような色)。
- RBG *: 王室護衛隊(Royal Body Guard)の車。*には4桁の数字が入るようだ。
- RBP *: 警察(Royal Bhutan Police)の車。消防の警察の管轄なので消防車もこのナンバー。*には4桁の数字が入るようだ。
- RBA *: 陸軍(Royal Bhutan Army)の車。*には4桁の数字が入るようだ。
- BG-1-*: 政府公用車。BGの後の1はティンプーのRSTA(ここでは陸運局に相当)登録された車を意味する。2はプンツォリン、3はゲレフ、4はサンドロップジョンカ。 *には4桁の数字が入る。
- BT-1-*: タクシー。*には4桁の数字が入るようだ。
- BP-1-*: 一般の私有者(プライベートヴィークル)。*には4桁の数字が入るようだ。4桁では数字が足りなくなり、BP-1-A*、BP-1-B* なども出現している。