空路
- 旅客用として使われている空港はパロ国際空港(パロ空港)のみです。よって国際線しか存在しません。なお、2005年からヘリコプターのチャーターサービスも始まり、国内利用が可能になりましたが、このサービスはすでに終了しています。
- パロ国際空港(パロ空港)の滑走路の長さは約2,000mです。
- パロ空港は天候の都合(おもに雲)・有視界飛行のため欠航や遅延が珍しくありません。
- 就航航空会社は ブータン国営航空[ロイヤルブータン航空] Royal Bhutan Airlines Drukair (DRUK AIR)(ドルルックエア) のみです。
- 一般にツーリスト(旅行者)は旅行会社が迎えに来てくれます。また、ブータンに住んでいる人でも飛行機に乗るような偉い方々は公用であれば職場の、 私用であってもだれかの車で空港に行き来しますので、公共の交通機関を意識する必要は通常はありません。
- パロ空港近くに路線バスはありません。3kmほど歩けばティンプー-パロなどの路線バスが走っていますが、ティンプー-パロのバスは1日2往復しかありません。
- パロ空港にタクシーが数台いることがあります。時間帯にもよるが昼間であればティンプーまでNu.500/台で行くはず(ブータン人談)です。 Nu.800とかNu.1,000とかと言ってくるタクシードライバーはぼったくろうとしているのでしっかり値切りましょう。 ちなみにパロ市街やボンデ(上述の路線バスが通っている集落)からだと貸し切りの場合Nu.400/台、乗り合いの場合はNu.100/人です。
- 滑走路に沿った道を重い荷物ととぼとぼと歩いていると心優しいブータン人が「乗ってく?」と言ってくれるかもしれません。
パロ国際空港(パロ空港)ターミナルビル | パロ国際空港(パロ空港)内消防署 |
ブータン国営航空[ロイヤルブータン航空] Royal Bhutan Airlines Drukair (DRUK AIR)(ドルルックエア)
- 1983年に運航を開始しました。
- IATA 2レターコードは KB 、ICAO 3レターコードはDRKです。
- ブータン国営航空、Royal Bhutan Airlines と書いてある資料もあります。DRUK AIR と書いてある資料もあります。
- 以前のロゴは上が黄色、下が青色の"DRUK AIR"でした(さらにその昔はオレンジと黄色)が、現在は薄い雷龍の絵の上にオレンジ色の"Drukair"を配したものとなっています。 よって当ウェブサイトでは DRUK AIR よりも Drukair を優先して書いています。
- 航空券に書かれている社名は Drukair Corporation Ltd. ですが、その他の印刷物やウェブサイトはDRUK AIR だったり、Druk Air だったり、Druk-Airだったりします。
- 現在、エアバスA319-100型(114席: J20+Y94)を2機を保有しています。
- A319-100型機は2004年10月に1機目(A5-RGF・A319-115)が、12月に2機目(A5-RGG・A319-115LR)が就航しました。座席配置はエグゼクティブクラスが2+2の4列、エコノミークラスが3+3の6列が基本です。
- 以前はブリティッシュエアロスペースBAe146-100型(72席: J10+Y62)を2機(A5-RGDとA5-RGE)を使用していましたが、2機ともペルーのStar Peru に売却されたようです。
- IATAには加盟していませんので、世界の航空会社の常識は通用しません。以前は普通運賃の場合でもキャンセルは1ドルたりとも払い戻しがなかったそうです。最近、少し優しくなったそうです。変更は可能ですが条件があります。とにかくすべて Drukair (DRUK AIR)がルールブックです。
- Drukair (DRUK AIR)では Drukair (DRUK AIR) から乗り継ぐ便について「変更などの制限のない航空券で24時間以上の乗り継ぎ時間を確保」をおすすめしています。そんなバナナ。
- 「乗り継ぎができなくても Drukair は責任を負わない」(航空券の注意書きより)そうですが、「係員にご相談ください」 (機内誌"Tashi Delek"巻頭のマネージングダイレクターのメッセージより)らしいです。その昔は「Drukair (DRUK AIR)(ドルルックエア)の運航は天候次第である」と堂々と書いていたようです。
- 路線はパロ-カトマンドゥ(ネパール)-デリー(インド)、パロ-カルカッタ(インド)-バンコク(タイ)、パロ-ダッカ(バングラデシュ)-ヤンゴン(ミャンマー)-バンコク(タイ)の 3路線が基本でしたが、現在はヤンゴンを経由していません。 2004年2月から冬期限定でパロ-ガヤ(インド)の巡礼に便利な路線も設定されました。2006年にはガヤからさらにバンコクまで延長され、 夏期も運航されるようになり、パロ-バンコク(タイ)が毎日運航となりました。臨時便などとしてこれらの区間運航やパロ-バンコク、パロ-デリー直行便が飛ぶこともあります。
- 2008年3月現在、デリー線(カトマンドゥ経由)が週に3往復、バンコク線(カルカッタ・ガヤ・ダッカのいずれか経由または直行)が週に計8往復となっています。
- 客室乗務員の訓練はタイ国際航空(TG: Thai Airways International)で行っているそうです。また、機内の通称「ゲロ袋」もタイ国際航空のものです。
- 機内ではオーディオサービスや映画などは一切ありません。機内誌"Tashi Delek"(季刊)がありますが、エコノミークラスの乗客には出し渋ることがありました。
- 2006年3月現在、3,500ドルでBAe146-100型機を借り切って約1時間のマウンテンフライト(遊覧飛行)ができました。 2008年3月現在、4,900ドルでA319-100型機を借り切ることができるようです。詳しくはブータン国内の旅行会社(ツアーオペレーター) 経由で Drukair (DRUK AIR) にお尋ねください。(問い合わせに対して迅速に回答できるツアーオペレーターを選ぶことが重要です。Drukair (DRUK AIR)からの回答が迅速でないことが多々ありますので 信頼できるツアーオペレーターに依頼して、確実に手配を依頼することをおすすめします。)
Drukair (DRUK AIR)の A319-100型機 | A319-100型機の Drukair (DRUK AIR) 2号機の尾翼 |
パロ空港の格納庫に入らない A319-100型機 | 2機並んだA319-100型機 (奥が1号機) |
Drukair (DRUK AIR) の BAe146-100型機 | BAe146-100型機の着陸 |
BAe146-100型機の着陸 | BAe146-100型機からの景色(ダッカ→パロ) |