献血できる場所
国内最大の総合病院である首都ティンプー(Thimphu)の総合病院(JDWNRH: Jigme Dorji Wangchuck National Referral Hospital)ほかモンガル(Mongar)、ゲレフ(Gelephu)、 サンドロップジョンカ(Samdrup Jongkhar)の合計4か所の病院内の Blood Bank (血液銀行)で可能です。 ただしゲレフとサンドロップジョンカへは治安上の理由によりブータン政府からも入域許可がまず出ないことからこれらの地域での献血は絶望的です。 よって、外国人が献血できる可能性があるのはティンプーとモンガルの2か所ということになります。その他の病院では必要なときにだけ献血を受け付ける形となっています。 ティンプー総合病院は独立行政法人国際協力機構(JICA)ブータン事務所から徒歩10分足らずです。日曜日と祝日は休みです。受付時間を尋ねてみても「いつでもいいよ」 と言われて困ったものですがどうやら09:00-15:00(土曜日は-12:00)のようです。
献血後には紅茶のサービスがあります。甘いミルクティーが初期設定ですがもちろんミルク・砂糖抜きもできます。ゆで卵をもらったこともあります。 ただし、これらのサービスは人手がないときには省略されることもあります。
なおブータンでは日本のように人通りの多い場所で献血の呼び込みをすることはなく、「知り合いが輸血を受けることになった」「病院から足りないから来てくれと言われた」 などで病院に足を運んで献血をすることが一般的なようで、Blood Bank に定期的に足を運ぶ献血者はあまり多くないようです。
「Blood Bank はこちらでっす」 | 右が受付、正面が採血室です。 |
休憩スペースに貼られた献血ポスター 左がゾンカ(現地語)版・右が英語版です。 |
ブータンの献血パンフレット |
献血の基準
- 年齢 18〜60歳
- 体重 45kg以上
- その他健康状態などについても条件がありますが、日本の基準を理解している方には、理解するのに難しい基準はありません。
- 献血種別は全血献血のみで採血量は250mLが基本という建前のようですが、どうやら実際には350mLが基本となっているようです。
- 成分献血は存在しませんが、日本と同様、成分輸血は存在します。