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採血装置の見分け方

2023年4月1日現在、成分献血採血装置はCCSが783台、Trimaが691台の、合計1,474台が日本赤十字社の「血液事業の体制」の中でカウントされています。(出典: Blood Service 2023) アラフォー、アラフィフ世代からすると、MCSとかMultiとかTerusysとか、CS-3000とかSpectraとかAmicusとか、昔はいろいろあったよね、であります。(参考: 赤十字血液センターにおけるドナーアフェレシスの安全管理 表3 血液センターで使用されている成分採血装置) が、他の業界と同様に、採血装置のメーカーも大手に、そして機種も集約されていった結果なのでありましょう。

Hemonetics (ヘモネティクス) CCS

ヘモグロビンの「ヘモ」、成分献血採血装置のメーカーの老舗です。CCSはComponent Collection Systemの略というか由来であります。Ultralite PCS (UL-PCS)、MCS、Multiとか、懐かしいです。MCS、Multi、CCSはその似た風貌(見分けるポイントは蓋の形状と黒い丸い形状のパーツの数量と配置?)から「ヘモネ三兄弟」とも一部では呼ばれていましたが、今ではCCSに統一されたようであります。

昔と違って採血装置の種類が2種類しかありませんから、Trimaとの見分け方は「台に置いてある四角いのがCCS」であります。

医療機器としての販売名は「ヘモネティクス コンポーネントコレクションシステム(CCS)」。製造はアメリカのHaemonetics Corporation、日本国内での販売はヘモネティクスジャパン合同会社です。

Terumo BCT (テルモBCT) Trima

TrimaってTermoでしたっけ?という方も、BCTってGambro BCTだよねという方も、BaxterがBCTをその昔買ってませんでしたっけ?という方、TrimaってSpectraの後継じゃありませんでしたっけ?という方も、みなさま正解であります。「打倒某外資老舗商品!」「日本向け商品です!」な雰囲気を感じざるを得ません。

CCSとの見分け方は「でかくて自立型」であります。

医療機器としての販売名は「トリマ アクセル」ですがパンフレットには「Trima Q」と記載があります。 「Trima Qは、グローバルで販売されている幅広い昨日を搭載したTrima Accelに、日本の改良改善のスピリッツを融合した成分採血装置です。」とのことでありまして、ここからは想像ですがハードウェア自体はグローバル仕様ですが内蔵ソフトウエアは日本市場に向けのもの、という感じでありましょうか。 製造はアメリカのTerumo BCT, Inc.、日本国内での販売はテルモBCT株式会社です。


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